ここでは初心者がサーキット走行を行うときに必要な準備や心構えなどをまとめています。
お家に帰るまでがイベントです。サーキット内ではムリをせず,サーキットの外でも安全運転で。
サーキットを安全に走行するために車のメンテナンスを必ず行ってください。詳しくは当店にご相談ください。
エンジンオイル.ブレーキ,タイヤと下回りのチェックをしてください。トランクにある不要な荷物は前日までに下ろしておきましょう。
工具は走行会のスタッフやサーキット走行の常連者から借りることができます。
サーキットで使用される旗(サーキットフラッグ)は素行中ドライバーへの唯一の連絡手段となります。覚えていない人はこちらで勉強してください。
準備が出来たらしっかりと睡眠をとって走行会に臨みましょう。
案内にしたがって,指定されたスペースまたは ピット(車の整備スペース)にクルマを駐車します。
受付で名前またはゼッケン番号を申し出て,スケジュール,参加者リスト,ゼッケン,タイム計測器などを受け取ります。 ドライバーは参加者名簿に氏名等を記入してください。
ドライバーズミーティング(略称ドラミ)では走行会の運営に関する説明や走行にあたっての注意説明が行われますので, 必ず参加してください。不明な点があればドラミで質問をしておきましょう。
走行前には次のような整備が必要です。不明な点があれば走行会のスタッフなどに遠慮なく尋ねてください。
※オートポリスにおけるルールにもとづいて解説しています。
車内で固定されていないもの、スペアタイヤは取り外してピット内に置いて下さい。
※荷物を置いておくシートや収納バッグがあると便利です。
車体のボンネットおよびポストから見える側面(オートポリスの場合,進行方向向かって左側)にゼッケンを1枚ずつ貼ります。
※走行中に外れないようにロの字型に貼付けてください。
計測器(トランスポンダー)をウインドウ(車内側)に固定します。
※走行中に外れたり,向きを間違って取付けると,タイムが計測されません。
牽引フックを必ず装着してください。
※牽引フックはコースアウト等で自走不可になったときの命綱です。 フックをつけていないと、 牽引されるときに車体がダメージを受けます。
ガラス製のヘッドライト・テールレンズ・フォグには、飛散防止のために 車体にもかかるように大きな×印を描いてテープ(透明性のあるビニールテープを推奨します)を貼ってください。
※サーキットによってはプラスチック製灯火類もテーピングの対象となります。
走行中に脱落する可能性のあるものは他車にとって危険物です。ボルトキャップ類は取り外してください。
サーキット走行をするとホイールボルトが緩みます。走行前にトルクレンチを使ってホイールボルト類の増し締めを必ず行ってください。
※VW/Audi車のサーキット走行時の推奨トルク:120-140Nm。走行ごとに増し締めをしますが、走行直後には増し締めをしないでください。ボルトが固着する原因となります。
サーキット走行をすると、空気圧が上がってタイヤのグリップが低下します。その空気圧上昇を見込んで事前に空気圧の調整を行います。
※調整の仕方については走行会のスタッフまたはサーキット走行をする同車種の方に尋ねてください。
減衰力調整式タイプであれば調整してクルマの操縦性を変更することができます。
※路面が滑りやすいときは減衰力を弱めてクルマを安定させましょう。
ヘルメット、グローブ、シートベルトを装着し,係員の指示にしたがってピットロードへ進入し整列します。
運転席の窓は必ず閉じ、ドアロックは解除して下さい。
ピットロードエンドシグナルが青になったらコースイン可能です。ウインカーを点滅させ、後方確認をしながらコースに進入します。オートポリスでは第1コーナーを抜けるまでは左側(アウト側)を走行してください。
白線を踏んで進入してはいけません。 ピットロードの制限速度は60km/h です。はじめての走行ではいろいろなことが気になると思いますが, サーキットフラッグと後方確認を怠らないようにしてください。
慣熟走行では、ポストの位置とコース、そしてクルマの状況(特にタイヤとブレーキの効き具合)を確認してください。
最初からいきなり全開走行してはいけません。速いクルマが近づいてきているとき
走行ラインを変えずに ウインカー等で合図をし,追い越される意思を伝えてください。
追い越しをするとき
パッシング等で合図をし,追い越す意思を伝えてください。前方のクルマの挙動に十分注意して(相手はあなたの存在に気づいていないかもしれません)、安全に追い越しが可能な直線区間で追い越してください。
走行可能な場合には, すぐにコースに戻らずにコース外で土,砂利を落とすように走行してから,後方を確認してコースに復帰してください。
走行出来なくなった場合には,ヘルメットをかぶったまま クルマから離れ安全なところに退避して下さい。避難の際にコースを横断することは大変危険です。 オートポリスでは,アウト側にいる場合にはガードレールの外, イン側にいる場合にはコンクリートウォールの上に退避してください。
走行中に「車両がおかしいな?」と感じたら,ウインカーを出してスローダウンし,アウト側を走行してピットに戻ってください。ピットまで戻れない場合にはコース外(可能であれば,アウト側)に車を移動させてください。
サーキットは公道に比べて高速に安全走行が可能な場所ですが, 危険性はゼロではありません。 サーキット内での事故に被害者,加害者はありません.ぶつけてもぶつけられても すべて自己責任です。 ガードレール,クラッシュパッドなどサーキット内の機材,施設を破損又は消失・消耗した場合には 高額な現状復帰費用が請求されます。
電光掲示板にチェッカーフラッグが出たら(チェッカーフラッグが振られることもあります)走行終了です。コースを1周適度な速度でクールダウン走行してからピットインして係員の指示にしたがって退出してください。クールダウン走行中は追い越し禁止です。 チェッカーフラッグが出たからと急にピットインしてはいけません。
チェッカーフラッグを見落としてダブルチェッカーを受けないように注意しましょう。
走行前と同様にトルクレンチを使ってホイールボルトの増し締めを行ってください。
車体のボンネットおよび側面に取付けたゼッケンを外します。
ピット内のエア装置を利用して規定の空気圧に戻します。 エア装置を使うにはエアツールが必要です。エアツールは走行会のスタッフやサーキット走行の 常連者が持っています。
計測器を取り外し,指定された場所に返却してください。